■リバースモーゲージのメリットとデメリット!
こんにちは。”私たちにちょうどいい家(R)プロジェクト”創業58年のダイヒョウ株式会社です。
さて、今回は、賢い家づくりシリーズ、「リバースモーゲージのメリットとデメリット」についてお伝えします。
◆マイホームに住み続け、老後資金が手に入るリバースモーゲージとは?
老後の生活資金をまかなう方法として「リーバースモーゲージ」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。
リーバースモーゲージは、自宅や土地などの不動産を担保に、銀行から資金を借り入れるローンの一種です。おもに50代から60代以上を対象とした融資制度であり、銀行やローン会社などの民間の金融機関に加え、フラット35で知られる住宅金融支援機構や、地方自治体(社会福祉協議会)などの公的機関でも取り扱っています。
◆死亡時の「一括返済」で老後の生活資金を借り入れる!
(出典:住宅金融支援機構)
50代・60代をむかえ、老後が視野に入ってくると、「年金収入や貯蓄だけでは生活費が心もとない」、「自宅の住宅ローンがまだ残っている」、「立地の良い地域や利便性の高いマンションに住み替えたい」等、お金と住まいに関する悩みやニーズが出てくる世帯は少なくありません。
リバースモーゲージでは、持ち家や土地を担保に入れることで、年金のようなかたちで定期的に(または一括で)資金を借り入れます。借り入れた資金は、利子部分のみを毎月返済していき、元本部分は契約者の死後に、担保として差し入れた不動産を売却することで一括返済します。
老後の生活費をまかなうだけではなく、住宅ローンをリバースモーゲージに借り換えることで、月々の返済額を少なくしたり、住み替えのために自宅を売却したあとでリバースモーゲージを利用して新居を購入したりと、幅広い活用方法が可能なことから、大きな注目を集めています。
今回は、人生100年時代を迎え、ますます人気が高まる「リバースモーゲージ」にスポットを当てて、メリットやデメリット、同じく自宅を活用した資金調達方法である「リースバック」との違いについてお伝えします。
◆リバースモーゲージのメリットとデメリット!
〇:リバースモーゲージのメリット!
- 売却とは異なり、自宅に住み続けることができる(名義もそのまま)!
- 返済は利子のみを支払うため、毎月の支出を減額させることができる!
- 契約者の死後、配偶者が契約を引き継ぐことも可能!
リバースモーゲージの最大のメリットは、自宅に住み続けながら老後の生活資金やリフォーム資金などを調達できる点です。返済も、生存中は利子のみを支払っていけば良いので、元利合わせて返済する住宅ローンよりも月々の支出を大幅に抑えることができます。
契約者の死亡時は自宅を売却して一括返済が行われますが、配偶者がいる場合はローン契約を引き継ぐこともできるので、住む場所が突然なくなるという心配もありません。また、相続人の意向によって、不動産を売却せず買い戻すことも可能です。
✕:リバースモーゲージのデメリット
- 長生きをすることで、生存中に融資極度額を超える可能性がある!
- 土地の価値が下落すると、融資極度額が見直される場合がある!
- 「変動金利」を採用している金融機関が多く、金利が上昇することで返済額が膨らむ可能性がある!
リバースモーゲージのデメリットとして、把握しておきたいのが「長生きリスク」、「価格下落リスク」、「金利変動リスク」の3つです。
ローンを生活資金に当てていた場合、契約者が長生きをすることで、融資極度額を超えてしまう可能性があります。
また、融資額の基準となる「土地の値段」と「金利」は、借り入れ時点から固定されているわけではなく、そのときどきの時勢によって定期的に見直されます。
担保となる不動産の価値が大幅に下落することで、融資極度額が見直され、超過分の返済を求められるケースや、金利が上がることによって利子部分が膨らみ、月々の返済額が増える可能性があります。
金融機関に相談する場合は、上記3点のリスクについての回答をしっかり確認しておきましょう。
◆リバースモーゲージの利用条件や押さえておきたいポイントは?
融資元によって差はあるものの、多くのリバースモーゲージは契約者と物件の双方に利用条件があり、他のローンと同様に融資審査も行われます。
〇リバースモーゲージのおもな利用条件!
契約者の条件
- 所定の年齢であること!(おおむね55歳から65歳以上)
- 利用する場合は相続人の同意が必要!
- 契約者当人が認知症である場合は利用できない!
- 年金や給与など安定的な収入があること!(民間金融機関の条件)
- 所得が一定以下であること!(公的機関の条件)
不動産の条件
- 他の抵当権が設定されていないこと(事業資金の担保etc.)
- 担保評価額が一定以上であること(融資元により異なる)
- 原則的に土地付き一戸建てが対象(マンション可のリバースモーゲージも有)
リバースモーゲージでは、契約者が一定年齢以上であることや判断力を保持していること(認知症ではないこと)が最低条件となります。
また、相続財産のひとつである不動産を担保に入れる性質上、相続人の同意を得られていることも必要不可欠です。
所得については、民間金融機関と公的機関では条件が異なり、民間では契約者の返済能力や信用力を重視するのに対し、生活資金補助の意味合いが強い公的機関では契約者に所得制限が設けられています。
なお、不動産の条件としては、ほかに抵当権が設定されていないことや、評価額が一定以上の物件であることが求められます。
◆知っておきたいリバースモーゲージのポイント!
- 融資額(融資極度額)は相場の70%から80%!
- 金利は商品ごとに異なる!
- 民間金融機関が提供するリバースモーゲージは審査基準が比較的厳しい。しかし、資金使途は自由度が高い!
- 公的機関(住宅金融支援機構、福祉協議会etc.)が提供するリバースモーゲージは所得制限あり。資金使途が限定されることも!
リバースモーゲージの融資額は、不動産相場の70%から80%が一般的です。売却した場合と同程度の融資を受けられるわけではない点には注意しましょう。
また、融資の際の金利も金融機関による差が大きいため、リバースモーゲージの利用を本格的に検討する場合は、複数の金融機関を比較することが欠かせません。
◆リバースモーゲージとリースバックの違い!
(出典:任意売却119)
リバースモーゲージと同じように、自宅を元手に資金調達をする方法として「リースバック」があります。
リースバックとは、自宅をいったん売却したあと、賃貸として(家賃を支払いながら)住み続ける方法で、リバースモーゲージとは仕組みが大きく異なります。
リースバックの場合、売却時点で住宅の名義は買い主に移るため、固定資産税の支払いや、マンションの修繕積立金などが不要になります。
また、売却資金の使途が自由な点や、リバースモーゲージのような年齢制限がない点、住宅ローンの残債があっても利用できる点も大きなメリットです。
ただし、買い主が物件を転売すると、賃貸契約を結ぶ相手が変わるため、賃貸借契約の内容をその都度しっかりと確認する必要があります。
リースバックの月々の家賃は、売却価額に6%から13%をかけた金額を12等分するのが一般的です。最初に売却価額が確定し、一括で資金が支払われるため、自宅には住み続けたいが、金利や不動産価格が変動する可能性があるリバースモーゲージは不安という方は、リースバックは有力な選択肢のひとつと言えるでしょう。
それでは、また!!
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