
こんにちは。”私たちにちょうどいい家(R)プロジェクトDaihyoTV”です。
今回も「金利」のお話しです。テーマは”「たった1%」、「されど1%」!!”です。
住宅ローンの金利はだいたい2~3%程度。金融機関や金利のタイプによって差はありますが、「1%」の金利差でどれだけ総返済額が変わってくるのかをフォーカスします。
●金利1%の違いが総返済額に与える影響?
3,000万円の住宅を買うために、金利3% で30年口一 ンを組んだとします。この場合の総返済額はいったいいくらになるでしょうか?
あなたは次のように考えているかもしれません。
消費税と同じイメージで、
3,000万円 × 1.03 = 3,090万円(金利90万円)
これは大きな問違い・・・。
本当の総返済額は、4,553万3,160円(金利:1,553万3,160円)。
買った家は3000万円の家でも、実際に支払わなければならないのは4500万円を超えます。なんと1,500万円ものお金を、金利として支払わなければならないのです。
すでにマイホームを購入して、住宅ローンを返済している人でも、このことを知らない人はたくさんいます。
同じく3000万円の家を30年返済した場合でも、金利が2%だとしたら総返済額は3,991万8,600円になります。 金利が1%違うだけで、500万円以上も総返済額に差がつくことがわかります。このように、 同じ値段で家を買っても、 ローンの組み方によって総返済額がこのように変わるのです。
※すでにモデルルームや銀行などで、住宅ローンの返済計画表を作ってもらっている人は、【月々の返済額×返済回数】 を計算すれば総返済額がすぐにわかります。
●住宅ローンの金利の仕組み
では、ローンの金利のしくみって、いったいどうなっているのでしょうか?
実際のローンは毎月1 回ずつ年に12回返済をしますが、ここでは話をかりやすくするために年に一度にまとめて返済すると仮定してご説明しましょう。
1力月あたり10万円ずつ口一 ンを返済している場合、1年間では120万円住宅口一ンを返していることになります。 借りているローンの金利が3%の場合、最初に3,000万円を借りていたら1年間で90万円の金利がつきます。返済した120万円のうち、最初に90万円が1年目の口一 ンの金利として消えるので元金は30万円しか返せません。そこで、2 年目には、2970万円が元金として残っていることになります。
2年目には、2970万円に対して、金利3%を払います。そのため、120万円返済したうちの89 万1000円がローン金利として消えていきます。2 年目に減らせる元金は30万9000円。その結果、元金が2,939万1,000円ということになります。
このように計算式を頭に入れておくと、 返済を始めたばかりのうちはなかなか元金が減らないわけがよくわかるはずです。
もしも同じ3,000万円を、金利2%で借りることができたら、2 年後の残金は2,878万8,000円まで減らせます。同じ金額を借りて 同じ金額ずつ返していった場合でも、金利が1%下がれば、利息の支払いに回る部分が減らせるので、その分スピーディに口一ンを返済することができます。
3,000万円を30年返済した場合(ボーナス返済なし)
毎月の返済額 | 総返済額 | |
金利2% | 11万885円 | 3993万960円 |
金利3% | 12万6481円 | 4553万3160円 |
金利4% | 11万5455円 | 4849万1100円 |